只埜なつみ個展「遊ぶ女」
2025年5月9日(金)~18日(日)開催
会期中無休 13時~19時
May 9-18 Tadano Natsumi “a woman who plays” works exhibition at Jimbocho Gallery. The gallery will be open every day during the exhibition. Open 13:00-19:00.
ある詩集に添えられた作品論を読んでいた折
その中に記された「遊行女婦(ウカレメ)」という言葉に惹かれました
詩人を喩える言葉として使われたそれは
時代と共に「遊女」となるのだが
「ウカレメ」にはもっと広い意味合いがあり
“招かれれば出掛けて行って遊ぶ女”
“漂白し定まった住所のない女”
という女性を表す言葉だそう
私のようではないかと、何だかとても親しみを抱いたのです
他人を演じる事に夢中になり
そのうち色々なものに溺れ
時には阿保のようにくるくると舞う道化
宴に興じて艶を売るは寂しい帰り道
生と死の間をゆらゆらと
根無し草のように漂う私はウカレメそのもの
血が滲むウカレメ
遊ぶ女を描きたいと思いました
たくさん傷をつくりながら舞う
遊ぶ女を描きたいと思いました
【只埜 なつみ】Tadano Natsumi 1992年 京都出身の東京在住
画家、俳優、グラビアモデル、官能小説家など、様々なジャンルで活動。18歳から俳優として舞台に立ち始め、現在は映画やドラマなど多数に出演。2021年から作家として活動を始め、黒の背景をベースに自らの観念を色鮮やかに表現し発表を続けている。