大槻香奈作品集「ゆめの傷口」出版記念展 3都市巡回ツアー
東京展:神保町画廊  MAP
8月2日(金)〜11日(日)
会期中無休 13時~19時

奈良展: ギャラリー天平ならまち
奈良県奈良市樽井町1-1 MAP
8月23日(金)14時~18時
8月24日(土)10時~18時
8月25日(日)10時~16時

名古屋展:メゾンシンテンチ
愛知県名古屋市中区大須3-4-18 MAP 
9月20日(金)14時~19時
9月21日(土)11時~19時
9月22日(日)11時~17時

刊行:アトリエサード 
問い合わせ先:神保町画廊

大槻香奈の2007年デビュー当時から2024年の新作までを辿る、少女作品を中心とした作品集「ゆめの傷口」をアトリエサードより出版いたします。今回の作品集のテーマはその名の通り、夢と傷です。

長年少女モチーフを通して、捉え難い現代日本の情景や心情を絵画によって表現してきました。現代日本の空虚さを「うつわ」として捉え、東日本大震災やコロナ禍など時代によって扱うテーマを変化させながら、作品によって鑑賞者あるいは自分自身との対話を試み、気付けば今年で活動17年目となります。

私にとっての作品制作は、常に自分や時代の抱える現実的な問題を発端としていながら、「夢」の視点を取り入れることで作品世界が成立しています。私にとっての芸術は悲しみと傷によって生まれる側面があり、そこから祝福への道を作るうえで、現実と地続きでありながら視点の異なる、希望的な意味での夢を扱う必要があったのです。自分の置かれている現実が険しくなればなるほど、自身に夢をみる力が問われていると感じ、それこそが未来を生き抜く力になると信じてきました。
この度の作品集ではその「夢」の部分にフォーカスを当て、私達の心の逃げ道を確保すると共に、夢を通じて過去と向き合うこと、そして同時に未来を夢想しイメージすることで、逃れようのない現実との向き合いを絵画の芸術によって乗り越えようとしています。

現代日本や自身の中心性の無さを「うつわ」として捉えてみること、そこから夢をみることは、何もない側面を持つ「わたし」や「あなた」の存在を互いに忘れずにいることと繋がるのではないかと思っています。私の絵画の中にある「うつわ」と「夢」が、孤独なまま他者と繋がる、私達の新しいコミュニケーションの始まりのために機能することがあれば嬉しく思います。

大槻香奈 作品集「ゆめの傷口」
Collected Paintings of Kana Ohtsuki “Dreams and Scars” 🔗

TH No.99「イノセント・サバイバー〜迷える子の生きる道」🔗

※展示により出展作が一部異なります。
※展示は画集に掲載されていない作品も含みます。
※ご来廊時に手指消毒をお願いしております。Please use hand sanitizer entering.
※祝花、差し入れは会場の都合でお預かり致しません。

大槻香奈 Wikipedia🔗


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出版記念写真展(アトリエサード刊)