村田タマ「玉手厘」

村田タマ展「玉手厘」9月12日~9月29日

タマがスカートをたくし上げると星屑のように色々な物語が溢れ出しこぼれ落ちた。それは瞬きを見せる星の事もあるが、ブラックホールの如く何でも吸い込む闇の事もある。時に空を舞う白い鶴であり、地を這う黒い鶴でもある。少女の煌きと闇を、ホウキで掻き集めて仕舞い込んだのが『玉手厘』だ。蓋を開けると年老う呪いの箱に、タマは開けると少女に戻る呪いをかけた。あなたは箱の中にどんな物語を見るだろうか。(文/村田兼一)

7年間、写真家・村田兼一のモデルやアシスタントを務めてきたタマが、自らの表現を模索しながらの初個展を開く。大きな折り鶴などを使ったセルフポートレイトなど、甘くて危うげでイノセントなタマワールドのお披露目だ。(トーキングヘッズ叢書No.51より)

This will be the first solo exhibition by Murata Tama, more often performing as model and assistant in the works of Murata Ken-ichi.