村田兼一「海馬の彼方」

屋根裏にはライトやカメラの他に小道具が置かれている。それが何十年も経つと、累々と積り行きて層を成す。探すのに大変だが、うちの屋根裏部屋には海馬が居るので、欲しいものを尋ねると、どの辺に埋まっているのか教えてくれるので迷うことはない。頭は馬で、胴から下は魚の形をしている気の良い奴だ。しかし、ゴム蛙や髑髏の居場所を尋ねると...

歴程 -JUMPEI TAINAKA

歴程 -Der Progress nach Jenseits-  A wanderer, ever after 心象を旅する。異界をめぐる。幻想や妄想の中ではなく、写実の世界にて。 何かを振り返るということは、長い時間の果てに、または旅の終わりに、もしくは自身が存在しなくなってからするものかもしれない。当然だ...

「陽だまりに集う」京都ライト商會

本展は、様々な異なるジャンルの作家5人と紅茶店による「集い」をテーマにした展覧会です。コロナの状況下で、それまでの時代と比べれば、人々の集いには独特の緊張感が生まれるようになったと思います。理想的な「集い」とはどんなものでしょうか?たとえばそれは、お茶会のようなものかもしれません。お茶会は、ひとつの場所でお茶を頂く行為...

笠井爾示+七菜乃写真展 『Stripped』

この度神保町画廊では、笠井爾示+七菜乃写真展 『Stripped』を開催致します。 笠井さんは、ヌードモデルとして、また写真家として活躍する七菜乃さんを2016年より撮り続けています。19年には写真集『七菜乃と湖』(リブロアルテ刊)としてまとめていますが、以降も撮影を継続しています。 7年にわたるその量は膨大になり、自...

七菜乃 “Like the blue sky”

写真集LONG VACATION(アトリエサード刊)出版記念 七菜乃 写真展 “Like the blue sky” 7月14日(金)~30日(日)月曜・火曜休廊 13時~19時 七菜乃主な展示歴 Jul.14-30 N...

「心臓を奏でる姫君」村田兼一

古代、心臓の女神信仰はメソポタミア地方を中心に存在したとされていた。しかし、文字での記述や神像は残されておらず、言い伝えや伝承も3000年の時の流れと共に風化していき、実在したかさえ疑わしくなっていた。 そんな中、世界大戦後の中東の混乱期に爆破された神殿の地下から石板が見つかった。そこには古代バビロニア王国滅亡後、建国...

“背守り” 増田ぴろよ

呪いは背中のすき間から入り込んでくるという。 大人になることが今よりずっと難しかった昔むかし。子供の着物のうしろには魔除けの背守りを縫いつける風習がありました。 令和5年5月の母の日月間、キルトと刺繍でつくられた近代の背守りアップリケはやわらかな子どもの心を可愛く守ります。

悠歌 写真展

Halca Photo Exhibition “The Beginning of Suicide” 私は一度死んだ 私は私を殺さなきゃ生きられない だって私を殺さなきゃ私が残ってしまうから 身体の中に蔓延る悪い腫瘍みたい 一瞬の永遠に過去の自分を葬って 理想の自分を生み出して額縁の中に閉じ込めた 不安と焦燥感の中を駆...

ななつ星の真珠

写真展「ななつ星の真珠」3月17日(金)~26日(日)  13時-19時 会期中無休 モデル/七菜乃 撮影/二羽もも スタイリング、プリント/珠かな子